当園では、子ども一人ひとりの力を信じ、自立と成長をあたたかく見守ることを大切にしています。
自然とふれあいながら、家庭や地域と共に、心豊かな育ちを支える保育をめざしております。

1. モンテッソーリ教育
一人ひとりの子どもを独立した人格として尊重し、内なる成長の力を信じて援助いたします。
子どもたちは自分で選び、考え、行動し、環境のなかから、自分にぴったりの活動を持ち出して自分を成長させます。今後の学習の基礎となる言語教育、数教育、文化教育だけでなく、環境への配慮や自己自身への配慮も活動を通して学びます。感覚教育では、感覚を研ぎ澄ますことでその子のもつ感性が養われていくことでしょう。
そして何より、「できた」という体験こそが、人生でゆるぎない自信となり自分で未来を切り開いていく子になると信じています。

2. モンテッソーリスポーツ
子どもにとって、自由に身体を動かすことは心身の発達に欠かせません。特に0〜6歳は運動神経が著しく伸びる大切な時期です。
当園では近年注目されている「モンテッソーリ・スポーツ」を導入予定です。モンテッソーリ教育の原則をもとに、子ども自身が動きを選び、自分のペースで挑戦し、達成感を味わいます。
運動を通して、自主性や集中力、そして挑戦する力を育みながら、身体を動かす楽しさと心の育ちを大切にしていきます。

3. すこやかな身体をつくる食育
子どもたちの「こころ」と「からだ」を育むために、食を大切な学びのひとつとして位置づけております。
当園の給食は、マクロビオティックの考え方を取り入れた、野菜中心の身体にやさしい献立です。 旬の野菜や果物、穀物、海藻、豆など、自然の恵みをいかした調理法で、素材本来の味をていねいに出しています。調味料の質にもこだわり、無添加の醤油や味噌、自然海塩、質のいい植物性油を使い、砂糖などの人工甘味料は使わない給食です。
甘味やうま味は、食材から引き出すことで、子どもたちの味覚を育み、「本物の味」を知る力を養います。食事の時間も、私たちは大切な教育の場と考えています。食材の名前や育ち方にふれ、「いのちをいただく」ことへの感謝を伝えることで、命と向き合う心を育てます。「食べること=生きること。」体にやさしく、心を育てる給食を、心を込めてお届けする予定です。

4. 自然とのつながりを大切にする
命あるすべてのものへの敬意を育むため、自然とのふれあいを日々の保育の中に大切に取り入れています。
園内の畑で野菜を育てたり、季節の果物を収穫したり、花の種をまいて咲くのを楽しみにしたり——そうした体験は、子どもたちの五感を刺激し、自然への興味や感謝の気持ちを育てます。虫や魚などの小さな命との出会い、風のにおいや雲の形の変化に気づくことも、子どもたちにとっては大きな学びの機会です。
自然は、遊びや発見、そしていのちの不思議さを日々教えてくれる存在です。私たちは、そうした環境の中で、子どもたちが心豊かに育つことを願っています。

5. 共に育む家庭と地域との連携
子どもたちの健やかな育ちのためには、園だけでなく、ご家庭や地域の方々との温かなつながりが欠かせません。
私たちは、子どもを取り巻く大人たちが対話を重ね、支え合いながら、一人ひとりの成長を共に見守っていくことを大切にしています。園の保育観を丁寧にお伝えし、ご家庭の教育方針にも寄り添いながら、信頼関係を築いていきたいと考えています。
地域との交流も積極的に行い、子どもたちが多様な人と関わる中で、社会とのつながりや思いやりの心を育んでいけるよう、日々の保育の中で連携を深めてまいります。